世界の法の日

2015-09-12

 余り知られていませんが,明日9月13日は「世界の法の日」です。
 1961年(昭和36年),東京で開催された「法による世界平和に関するアジア会議」で,法の支配を国際社会で確立することによって世界の平和を実現しようという趣旨から「世界の法の日」の制定が提唱されたもので,1963年(昭和38年),「法による世界平和に関する第1回世界大会」(於アテネ)で可決され,1965年(昭和40年)9月13日,「法による世界平和に関する第2回世界大会」(於ワシントン)で,この日を「世界の法の日」とすることが宣言されました(私の満2歳の誕生日でした!)。それから50年,残念ながら法の支配は未だ国際社会の隅々まで行き渡ってはおらず,世界の恒久平和も道半ばです。
 日本国憲法は,その前文で「日本国民は,恒久の平和を念願し,人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて,平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して,われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは,平和を維持し,専制と隷従,圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において,名誉ある地位を占めたいと思う。われらは,全世界の国民が,ひとしく恐怖と欠乏から免かれ,平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」とした上で,「日本国民は,正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し,国権の発動たる戦争と,武力による威嚇又は武力の行使は,国際紛争を解決する手段としては,永久に放棄する。」(9条1項)と宣言しています。
 佐藤幸司京都大学名誉教授は,名著「憲法」(青林書院,昭和56年)を,「憲法に掲げる理想を追求して行くことが,わが国における立憲民主制の維持発展にとって不可欠の関係にあることが絶えず確認されて行かなければならない。」と締めくくっています。戦後70年。我が国は,「法の支配による世界平和の実現」を目指した崇高な決意を今一度想起し,胸に刻むべきと思います。

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